08 Mar 2013 Story Oceans & seas

重要海域に関する北太平洋地域ワークショップに参加

2013年2月25日~3月1日にかけてロシア・モスクワにて「生態学的・生物学的にみて重要な海域(EBSAs)を明確化するための北太平洋地域ワークショップ」が開催されました。このワークショップは国際連合食糧農業機関(FAO)、北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)、北太平洋海洋科学機関(PICES)、ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)の地域委員会である西太平洋地域事務所(WESTPAC)の協力を得て、生物多様性条約事務局〔本部:モントリオール〕が開催したもので、NOWPAP職員やNOWPAP加盟国(韓国、日本、ロシア)から派遣された専門家が、北太平洋の国々や国際機関からの代表と共に参加しました。 このワークショップは、EBSAsの科学基準、または、既存の科学情報に基づくその他の関連基準を満たす地域を明確にすることを目的に開催されました。NOWPAP地域からは、日本の専門家がEBSAsの科学的基準を日本の管轄海域に応用した例を発表したほか、ロシアの専門家は、NOWPAPの海域内であるピョートル大帝湾や海馬島(樺太島の南西端)沿海(島棚)を含むロシア管轄海域におけるEBSAs基準を満たす海域を提案しました。また、参加者は、今後、EBSAsを明確化する過程において、欠落部があることや、科学技術の向上や科学共同研究の強化などの必要性についても確認しました。