平戸市および長崎県の協力および日本政府の財政的な支援により、2010年3月26-28日に長崎県平戸市にて、NOWPAP国際海岸クリーンアップ(ICC)と海洋ごみ管理ワークショップが開催されました。ICCキャンペーンとワークショップには、NOWPAP海洋ごみ対策担当者、NOWPAP参加国の政府、長崎県庁、平戸市役所、NOWPAPパートナー(PEMSEA、YSLME、UNEP/IETC)、NOWPAP地域活動センター、環境NGOの各担当者や海洋ごみの専門家に加え、多くの地元市民が参加しました。
ワークショップでは、今後のICCに役立てるために、過去に行われたNOWPAP ICCキャンペーンを再検討し、海岸清掃の促進や開催方法について意見を交換しました。また、NOWPAP参加国での海洋ごみに関する諸問題や対処方法についても話し合われ、特に海洋ごみ発生の主な要因と考えられている陸上や河川からのごみ処理方法についても活発に討議がなされました。国境を問わない海洋ごみに対する理解と、それに対する市民意識の向上を図る必要性を再認識し、参加者はNOWPAP地域でのNOWPAP ICCキャンペーンを継続していくことを再確認しました。
韓国政府からは、2010年9月から10月頃の時期に、韓国において次のNOWPAP ICCを開催する意向であるとの申し出がありました。ワークショップ翌日、参加者は地元市民の方々と共に田の浦海岸を清掃し、数百キロの重さのごみを集め分類し、データを収集しました。このデータは集約され、NOWPAPのホームページで紹介しています。
ワークショップとICCに併せて、NOWPAPの海洋ごみに関する地域行動計画(RAP MALI)の担当者会議も同時開催され、2010-2011年の活動計画と予算を採択しました。