2014年6月から7月にかけて、海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(MERRAC)は韓国・大田(テジョン)にて、デ―タ・情報ネットワーク地域活動センター(DINRAC)は中国・北京にて、特殊モニタリング・沿岸環境評価地域活動センター(CEARAC)は富山市にて、代表者会議が開催されました。それぞれの会議では、前回の会議以降に実施された事業活動の報告に加え、2013年12月の第18回NOWPAP政府間会合で承認された2014-2015年の2ヵ年に実施される事業活動が検討の上、合意されました。
CEARACについては:・北西太平洋地域におけるモデル海域に於ける海洋生物多様性にとって脅威となる影響についての試験的評価・NOWPAP富栄養化共通手順書を用いたでの診断法の試行的実施・北西太平洋地域におけるモデル海域に於ける藻場マッピングに関する事例研究
DINRACについては:・DINRACデータベースとウエブサイトの年次更新・NOWPAP地域での絶滅危惧海洋種の情報収集
MERRACについては:・ロシアでのNOWPAP DELTA訓練(本格的な油流出対応訓練)・油・危険有害物質流出対応設備と専門家についてのデータベース更新・汚染報告オンラインシステムの開発・油流出事故の危機評価
また、NOWPAPの海洋ごみに関する地域行動計画(RAP MALI)に基づき、それぞれの地域活動センターでは、河川流域の海洋ごみ管理の事例研究、浮遊海洋ごみの分布と影響、海洋ごみのデータベース強化を含む海洋ごみ関連の活動を実施します。さらに、NOWPAPと主なパートナーとの協力の強化のため、地域活動センターの担当者と、北太平洋海洋科学機関(PICES)、北東アジア環境協力プログラム(NEASPEC)、黄海大規模海洋生態系研究計画(YSLME)、政府間海洋学委員会/西太平洋海域共同調査(IOC WESTPAC)のそれぞれの代表達は、情報交換を行い、ワークショップ共催を含めた今後の協力体制についても話し合われました。
汚染モニタリング地域活動センター(POMRAC)の代表者会議は、2014年9月に韓国・釜山で開催される予定です。