04 Sep 2008 Story Oceans & seas

第2回NOWPAP合同油流出対策訓練

第2回NOWPAP合同油流出対策訓練が2008年9月2日に中国・青島で実施されました。この訓練は、2008年度NOWPAP事業計画の活動の一つとして、中国海事局と韓国海洋警察庁と共同で行われました。今回の合同訓練の目的は、油流出時の緊急準備と対応における中国・韓国当局との連携を確認するためでした。韓国からの2隻を含む24以上の船舶、そして航空機、ヘリコプターが訓練に使用され、500名以上の人が見学しました。16の国や地元機関、関連産業の代表者達が参加し、また、海外からは、NOWPAP地域調整部、海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(NOWPAP MERRAC)、国際海事機関、日本海上保安庁、シンガポールに拠点を置く油流出対策会社もこの訓練に参加しました。 訓練は、船舶が機関室の回路故障により火災が発生しコントロールを失い、近くに停泊していたオイルタンカーと衝突した、というシナリオで行われました。事故後に、およそ1,000トンの油が流出し、乗組員が避難しなければならなかった、という設定です。訓練は救助活動と油流出対策とに分けられ、円滑に行われました。この訓練については、全国と地元のマスコミにより大きく報道されました。 このNOWPAP共同油流出対策訓練は2回目で、第1回は2006年にアニバ湾(ロシア・サハリン島)で、ロシアと日本の共同で実施されています。