2024年5月31日 大阪 – アジア太平洋地域で深刻化するプラスチック廃棄物の危機に対応する動きとして、蔚山大学校(UC)と蔚山国際開発協力センター(UIDCC)は、国連環境計画(UNEP)国際環境技術センターと協力し、韓国の蔚山で5日間の能力開発プログラムを成功裏に開催しました。5月6日から5月10日まで開催されたこのイベントは、発展途上国におけるプラスチック廃棄物管理を強化し、循環経済を促進するための革新的な実践、技術、政策を共有することを目的として実施されました。
プログラムには、政府関係者、業界専門家、タイからの代表者9名、東ティモールからの代表者5名、そして韓国からの地元参加者を含む、5日間で80名以上の参加者を迎えました。また、国内外から11名の特別講演者が参加し、金融、政策、拡大生産者責任(EPR)制度、技術、環境教育などをテーマに講演を行いました。
このように多様な顔ぶれが一堂に会することで、豊かなアイデアや経験の交換が促進され、学習と協力のためのダイナミックな環境が生み出されました。公開対話、研修セッション、蔚山とその地域の廃棄物管理に関連する地元施設への視察ツアーなどが行われ、参加者は実践的な洞察と実地体験を得ることができました。
これらの活動により、韓国におけるプラスチック・リサイクル技術の最新の進歩や、環境イニシアティブへの地域社会の参加の重要性がさらに強調されました。た、このプログラムでは、プラスチック汚染における地域の課題に対処するために、参加者が自国で実施できる実行可能な計画を策定することも重視されました。
この研修の意義は、蔚山大学の趙洪来(チョ・ホンレ)学長によって強調され、持続可能な未来を築くための重要な一歩であると称賛されました。さらに、UNEP国際環境技術センター(IETC)の中村武弘氏は、プラスチック廃棄物が環境に与える影響を軽減するため、各国が廃棄物管理とリサイクルシステムの強化支援を行う上で、このプログラムが果たす役割の重要性について語りました。
このイニシアチブは、今後の協力関係の新たなきっかけとなり、環境問題に取り組む上での国際協力の力を証明するものとなりました。参加者は新たな知識と戦略を身につけてそれぞれ帰国して行きましたが、このプログラムの効果は、プラスチック汚染の削減と循環型経済への取り組みに向けたさらなる行動を促進し、よりクリーンで持続可能な世界の実現に貢献するものと期待されています。
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