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Story Oceans & seas
2009年10月5-8日にタイ・バンコクで、東アジア海域調整機構(COBSEA)主催の第11回地域海(RS)条約と行動計画の世界会議が開催されました。RS条約と行動計画の他にも、ユネスコIOC、生物多様性条約(CBD)、移動性種保護条約(CMS)、自然保護団体(TNC)、国際自然保護連合(IUCN)、食糧農業機関(FAO)アジア地域事務所、UNEP地球環境ファシリティー調整局(DGEF)、UNEP環境政策実施局(DEPI)からの代表者達も参加しました。NOWPAPからは調整官と特殊モニタリング・沿岸環境評価地域活動センター(CEARAC)所長が参加しました。 会議で主に話し合われたのは:a) RSと国連機関、MEA、市民社会間の協力関係、 b) 生態系を重視した生物多様性、c) 生物多様性と地域海プログラム、d) RS協力の強化です。 2010年10月に日本が第10回CBD締約国会議(COP10)を主催することを踏まえ、海洋・沿岸の生物多様性に関するNOWPAPの活動に、多大な期待が寄せられています。 UNEP DEPI、DGEF、カリブ海や地中海行動計画、COBSEA代表者達との定例会などで得た情報は、今後のNOWPAPの実施計画(海洋保護区ネットワークや海洋侵入生物種など)に大変役立つものと考えられます。

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2009年9月11-12日に金沢でPOMRAC代表者会議が開催されました。会議では2009年と2010-2011の2ヵ年の新しいPOMRACの活動について話し合われ、承認されました。2010-2011年の活動では次の2つの課題に重点が置かれます: •   NOWPAP地域の“海洋環境の状態に関する報告書”(SOMER)次号の準備 •   統合沿岸河川域管理(ICARM) SOMERでは、他のNOWPAP活動センターとともに、POMRACの2つの作業部会(大気降下物についてと河川経由又は直接流入する汚染物質について)の貢献が期待されています。 ICARMでは、気候変動への適応、生物多様性保全、海洋空間計画、生態系評価、生態系基準管理の応用など様々な課題が取り上げられるでしょう。(追加予算の可能性とNOWPAP政府間会合での承認による)

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2009年9月14-15日に富山でCEARAC代表者会議が開催されました。会議では次の活動に重点を置いた2010-2011の2ヵ年のCEARACの作業計画と予算が承認されました: •   NOWPAP地域の選択海域における富栄養化状況の評価 •   NOWPAP地域の海洋環境モニタリングのための有害藻類(HAB)とリモートセンシング(RS)の活用についての総合(地域の)報告の更新 •   RSデータ分析と応用についての第3回NOWPAP研修コースの実施 •   生物多様性を重点に置いた沿岸環境評価方法の開発 これらの活動を実行していくとともに(NOWPAP政府間会合における予算承認次第)、PICES、IOC/WESTPAC、COBSEA、HELCOMなどの他の国際組織やプロジェクトとの緊密な協力が求められます。

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UNEP本部の支援により、NOWPAPは2009年9月17日に富山で海洋・海岸の生物多様性に関するブレインストーミングワークショップを成功裏に行いました。ワークショップにはNOWPAP参加4カ国の専門家や、NOWPAPパートナー(COBSEA、PICES、YSLME)の代表者、そしてAPN(アジア太平洋地球変動研究ネットワーク)、CoML(海洋生物調査)、HELCOM(ヘルシンキ委員会)、IUCN(国際自然保護連合)、UNU-IAS(国連大学-高度研究施設)、OBIS(大洋生物地理情報システム)、WWFジャパンなどの国際機関やプロジェクトから、多くの参加者が集まりました。

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NOWPAPとPICESの共同活動の一つとして、NOWPAP CEARAC所長と専門官が、2009年8月25-28日に韓国・ソウル大学で開催された地球環境のためのPICES衛星海洋学サマースクールに参加しました。4日間開かれたこのサマースクールは、韓国や国際的な組織や企業が協賛したもので、北西太平洋地域から36名の大学院生と若い科学者や、専門家達が集まりました。CEARACの専門官は進行役としてこのサマースクールの成功に貢献しました。 このイベントはNOWPAPとPICESの共同活動として2回目であり、初回は2008年に韓国でリモートセンシング研修会が開催されました。  

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NOWPAP CEARACが作成する有害藻類(HAB)のホームページが、2009年9月14-15日に富山で開催される第7回CEARAC代表者会議で検討された後、公開されます。このホームページからはHABについての地域総合報告書、国の事例研究報告書、社会意識向上のためのパンフレット、専門家データベース、そして各事例研究の詳細などを見ることができます。また、会議、イベント、関連組織などの情報も入手できるようになります。

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2009年5月の第8回NOWPAP DINRAC代表者会議で決定された、海洋侵入生物種(MIS)についての作業部会が立ち上げられ、国別報告書と、数ヶ月以内に完成予定の地域的概観の編集に向けたアウトラインの作成が始められました。一方、NOWPAP RCU専門官は、海洋侵入生物種について地域的な方策戦略を立てているCOBSEA主催のMISワークショップに参加します。

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NOWPAPのサンジン・リー科学担当官がTunza国際青少年会議で、海洋環境保護に焦点を当てた「気候変動と、生物多様性へ及ぼす影響」について講演を行いました。 Tunza国際青少年会議は、国連環境計画(UNEP)がUNEP韓国委員会と共同して2009年8月17-23日に韓国・テジョン市にて開催されました。気候変動をメインテーマにしたこの会議には106カ国からおよそ750名が参加し、「私たちの声:将来のために力強い展望と指導力を」宣言を出しました。 潘基文・国連事務総長は、この国際青少年会議は“Seal the Deal”キャンペーン(気候変動に関する問題を解決するため調印しよう)における、気候変動に関連した行動の推奨を実行に移すための青少年の国際的な集いでは最大のものである述べました。アヒム・シュタイナーUNEP事務局長やパク・ヤン-ウーUNEPアジア太平洋地域事務所長、そして韓昇洙韓国首相も会議に出席し、その重要性を強調しました。

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国連環境計画(UNEP)アジア太平洋地域事務所(ROAP)所長のヤン-ウー・パク氏が2009年6月9日NOWPAP RCU釜山事務所を訪れました。パク氏は6月7-10日に釜山で開催された第3回世界保健機関(WHO)こどもたちのための健康と環境の国際会議に出席し、開幕演説を行ったあと、ひとつのセッションの議長を務めました。釜山事務所では、パク氏はNOWPAPの活動実施(インターネット訓練のための情報技術や地理情報システム(GIS))利用等)に関する考えや、韓国で行われている藻類を使用した炭素隔離やバイオマス生産の調査について意見を交換しました。また、NOWPAPの活動の実施に役立つ関連情報が得られるためには、政府機関との協調が重要であることを強調しました。NOWPAP RCUからはNOWPAP地域活動センター(RACs)と地域調整部(RCU)が実施した、最近の事業についての概要を伝えました。 WHO会議参加者は、水銀に対する取締まり(GC25決議も含めて)についてUNEPを高く評価しました。環境と健康をリンクさせたWHOとUNEP間の協力も高く評価されています

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第12回海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(MERRAC)代表者会議(FPM)と、NOWPAP油・危険有害物質流出緊急時計画のための第4回国家関係当局(CNA) 会議が2009年6月1-3日に韓国・大田市で開かれ、2010-2011年の事業計画と予算が承認されました。FPMとCNA会議に併せて、NOWPAP地域における海洋汚染に関する国際ワークショップも6月5日に仁川市で開かれ、NOWPAP参加国の代表者達が油流出への準備・対応に関する情報や技術の交換をしました。 実際に2007年12月にハベイ・スピリット号の事故が起こったように、油流出事故の危険性の高い地域であるため、NOWPAP参加国は地域協力に留意し、より良い準備に努めています。2008年中国・青島で第2回NOWPAP油流出訓練が実施され、2009年には2件のNOWPAP BRAVO訓練が成功裏に行われ、NOWPAP油・危険有害物質流出緊急時計画(RCP)の油流出に対する参加国間の通信効率が確認されました。さらに、MERRACは南アジア共同環境計画(SACEP)が油流出緊急時計画を導入できるよう実績情報を提供しました。

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NOWPAPデータ・情報ネットワーク地域活動センター(DINRAC)は2009年5月19日から21日まで北京で第8回代表者会議を行い、年末に開催されるNOWPAP第14回政府間会合へ提出する予定の、2010-2011年の事業計画と予算の承認を得ました。DINRACは外来種に関する活動を展開する作業部会を立ち上げ、現在のDINRACホームページをインターネットを基盤とするGISを使用してより視覚化を図り、参加国間のインターネット通信システムを維持・継続していきます。また、この会議にはDINRAC代表者と国の専門家に加えて、各NOWPAP地域活動センター (RAC)とNOWPAP地域調整部 (RCU)の代表者も参加し、NOWPAP RCUの業績評価を担当するコンサルタントとの会談も行いました。

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NOWPAPはUNEP韓国委員会と情報交換、ウェブサイトのリンク、出版物共有などの分野で協力関係を築いています。NOWPAP代表は昨年、韓国・泰安での油流出に関して、委員会が行ったワークショップに参加し講演を行いました。また、2009年6月5日には、ソウルにて委員会がスポンサーとなるグローバル・グリーン・ニュー・ディールの国際ビデオ会議に参加します。

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2009年5月11日から15日まで、インドネシア・マナドで開催された世界海洋会議にNOWPAP代表者達が参加しました。この会議の目的は、気候変動に関わる海洋問題を国際的規模で討議するフォーラムを結成することでした。参加政府によるマナド宣言が採択され、会議の成果は、2009年12月にコペンハーゲンで開催される国連気候変動会議で発表されます。コーラル・トライアングル・サミットも同時に開催され、さらに並行して国際科学技術政策シンポジウム、展示、UNEPワークショップも開かれ、NOWPAP代表者達も参加し、NOWPAP出版物やプロモーショングッズを配布しました。

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UNEPが採用したNOWPAPの大山真且 総務担当官とサンジン・リー科学担当官が、それぞれ日本の富山事務所と韓国の釜山事務所に着任しました。  大山さんは国連本部の経済社会局に10年以上勤め、開発金融室などで企画・予算を担当していました。また、投資銀行に4年勤め企業金融に携わった経験も持っています。国連システムや財務面における彼の豊富な経験は、NOWPAPの総務や財政運営に役立てられるでしょう。  リーさんは、2004年から韓国海洋保安庁で支部長・調査センター長を務め、油流出対策や海洋汚染に関するプロジェクトの責任者でした。また、有害廃棄物管理の大学調査プロジェクトに関わっていました。彼の学問的業績やプロジェクト管理技能は、NOWPAP活動の成功実現に貢献してくれるでしょう。  新職員の着任によって、NOWPAP RCUは参加国や地域活動センターへの支援提供を続けます。

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4年間NOWPAPの活動に尽力してきたNOWPAP RCUの職員2名が、2009年3月31日付で離任します。  ジュンスク・パク科学担当官は2005年1月に釜山事務所に着任しました。それ以降、彼女の尽力によりNOWPAPはこの地域だけでなく、はるか遠い南アフリカやジャマイカまで知られるようになりました。彼女は科学・技術プロジェクトを担当し、NOWPAPの海洋ごみに関する活動(MALITA)や、持続性有害物質(PTS)に重点的に取り組んだNOWPAPの地域プロジェクトの発展に大いに貢献しました。海洋ごみと同様、気候変動、侵入生物種、生物多様性保全に関する数多くのプロジェクトの提案などにより、NOWPAP地域活動センター(RAC)を支援しました。また、他のメンバーと共にNOWPAP政府間会合の運営の成功にも寄与しています。  馬場典夫総務担当官は2004年12月に富山事務所に着任し、彼の努力により富山・釜山の両事務所を早い段階から機能させることができました。ナイロビにあるUNEP本部から遠く離れた場所で業務を行うのは容易なことではありませんが、彼はRAC、RCU、そして特定のプロジェクト全ての財務業務を、国連規則に則り、円滑かつ厳密に管理しました。

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第12回NOWPAP政府間会合(IGM)の決定により、2008年12月に富山と釜山事務所のNOWPAP調整官と副調整官の勤務地の交代が行われ、現在両事務所は完全に機能しています。交代後、調整官と副調整官はソウルと東京へそれぞれ表敬訪問しました。 第2回NOWPAP BRAVO訓練が2009年1月にMERRACの調整のもと、NOWPAP参加国により成功裏に行われました。この訓練はNOWPAP参加国間の油流出事故へ対応する情報伝達のテストを目的にしたものです。  RCUの業績評価を行うための作業が開始されました。参加国の提案とUNEP本部からの援助により、評価を実施するためコンサルタントが雇われます。第14回NOWPAP政府間会合の日程と議題の協議も行われています。  2009年4月のNOWPAP総務担当官と科学担当官の離任 

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第2回NOWPAPリモートセンシングデータ解析研修コースが、2008年11月1-5日済州国立大学(韓国)において、NOWPAP特殊モニタリング・沿岸環境評価地域活動センター(CEARAC)と韓国海洋研究院(KORDI)と合同で開催されました。研修コースは、中国、日本、韓国、ロシア、フランス、タイからの海洋科学分野で働く大学院生、専門的研究者、地方公務員を含む23名の選出された研修員のために行われました。NOWPAP参加国(中国、日本、韓国、ロシア)とドイツ、インド、アメリカからの12名の講師による、北西太平洋地域における海洋・海岸環境のモニタリングや評価のための、リモートセンシング技術の活用についての講義が行われました。

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第13回NOWPAP政府間会合が2008年10月20-21日に韓国・済州島で開催されました。会合にはNOWPAP参加国(中国、日本、韓国、ロシア)、UNEP(海洋生態系ユニット、地域環境ファシリティ調整部)とNOWPAPパートナー(COBSEA、PEMSEA、YSLME)の代表者が参加しました。IOC/WESPACとPICESは出席できませんでしたが、NOWPAPとの連携強化のための声明文を提出しました。会合では2007-2008年度事業の見直し、NOWPAP活動と予算の実施状況に関するUNEP事務局長の報告書の同意、NOWPAP地域油危険有害物質流出緊急時計画の採択、そしてNOWPAP地域活動センターの2008-20011年度の新しい方向性についての合意などが行われました。また、NOWPAP海洋ごみに関する地域行動計画(RAP MALI) の実施の促進が参加国に働きかけられました。次回の政府間会合は2009年に日本で開催される予定です。

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NOWPAP参加4カ国により承認された海洋ごみに関するNOWPAP地域行動計画(RAP MALI)が、2008年3月より実施されています。その活動の1つとして、2008年NOWPAP国際海岸清掃(ICC)とトレーニングワークショップが9月26-28日にロシア・ウラジオストクで開催されました。このイベントにはNOWPAP参加各国の代表者やNOWPAP地域活動センター(RAC)、COBSEA(東アジア海域調整機構)、YSLME(黄海大規模海洋生態系研究計画)、オーシャンコンサーバンシー(1986年にICCキャンペーンを始めた)などのパートナー機関が参加しました。さらに、ロシアの学生、NGO、マスコミ関係者や一般市民も参加しました。 9月26日に行われたトレーニングワークショップでは、12の発表が行われ、NOWPAP地域のみならず、その他の地域(東アジア国など)におけるICCキャンペーンと、関連する活動についての国のケーススタディが紹介されました。また、オーシャンコンサーバンシーの代表者により、年間を通じての活動としてのICCキャンペーンの世界的展望が発表されました。ICC海岸清掃の実地研修が9月27日にウラジオストク・シトヴァヤ湾で行われました。50名の参加者がおよそ40kgの海洋ごみを集めました。

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NOWPAP海洋ごみ地域行動計画の活動の1つとして、国際海岸クリーンアップ(ICC)が2008年9月12日に中国・大連市で実施されました。このイベントに、日本、オーシャンコンサーバンシー、NOWPAP地域調整部などの海外からの参加者とともに、地方自治体、産業界、大学、非政府組織から数百名のボランティアが集まりました。活動の直接的な結果として、海水浴場やスキューバダイバー達が参加した付近の海底から、100kg以上の海洋ごみが集まりました。ICCに先立ち海洋ごみに関する国内会議が、全国的に問題に取り組むため、農業部、海事局、国家海洋局など関係する政府機関間の問題意識を高め、経験を共有するために環境保護部によって開催されました。ICCのすぐ後にも国際海洋ごみ防止・管理ワークショップも同様の目的で開催されました。ICCキャンペーンを世界的に始めたオーシャンコンサーバンシーが、中国でICCを促進させるため、副会長を初めて中国へ派遣しました。同様のICC活動が上海や中国の他の都市でも開催されています。

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第2回NOWPAP合同油流出対策訓練が2008年9月2日に中国・青島で実施されました。この訓練は、2008年度NOWPAP事業計画の活動の一つとして、中国海事局と韓国海洋警察庁と共同で行われました。今回の合同訓練の目的は、油流出時の緊急準備と対応における中国・韓国当局との連携を確認するためでした。韓国からの2隻を含む24以上の船舶、そして航空機、ヘリコプターが訓練に使用され、500名以上の人が見学しました。16の国や地元機関、関連産業の代表者達が参加し、また、海外からは、NOWPAP地域調整部、海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(NOWPAP MERRAC)、国際海事機関、日本海上保安庁、シンガポールに拠点を置く油流出対策会社もこの訓練に参加しました。 訓練は、船舶が機関室の回路故障により火災が発生しコントロールを失い、近くに停泊していたオイルタンカーと衝突した、というシナリオで行われました。事故後に、およそ1,000トンの油が流出し、乗組員が避難しなければならなかった、という設定です。訓練は救助活動と油流出対策とに分けられ、円滑に行われました。この訓練については、全国と地元のマスコミにより大きく報道されました。 このNOWPAP共同油流出対策訓練は2回目で、第1回は2006年にアニバ湾(ロシア・サハリン島)で、ロシアと日本の共同で実施されています。

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2008年5月から6月に、NOWPAPの3つの地域活動センター(DINRAC、MERRAC、POMRAC)はそれぞれ代表者会議を開催しました(CEARACは3月に開催)。4つすべてのNOWPAP地域活動センター(RAC)はそれぞれのプロジェクトの進捗状況の検討と、2008年から2009年の2年間における新規事業について合意をしました。 通常の業務に加え、NOWPAP RACは以下の活動を実施します。 ・   クリアリング・ハウスとして地域の海洋環境関連データや情報を提供するために、NOWPAP参加国間のインターネット通信システムを強化する。 ・   NOWPAP参加国での有害藻類(HAB)についてのケーススタディを実施し、HABの総合的なホームページを構築するとともに、沿岸の富栄養化を評価するための手順を開発し、第2回リモートセンシングデータ解析研修コースを実施する。 ・   2008年に中国・青島で第2回NOWPAP合同油流出訓練を実施し、さらにハベイ・スピリット号での油流出除去(2007年韓国で起きた)の経験を共有するため地域ワークショップを開催する。

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2008年5月31日、国連環境計画事務局次長のアンジェラ・クロッパー女史がNOWPAP RCU富山事務所を訪問し、NOWPAPの活動について説明を受けた後、RCU職員との意見交換を行いました。 また富山県知事と富山市長を表敬訪問し、NOWPAP RCU富山事務所運営への支援に対して感謝の意を表しました。その後、リサイクル施設“エコタウン”を訪問し、自動車等リサイクルの過程を視察しました。 クロッパー女史の今回の来日目的は、2008年5月28-30日に横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD)に出席するためであり、会議出席後、大阪にあるもう一つの国連環境計画事務所(IETC)を訪問し、富山に来訪されました。  

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NOWPAPは最近、数多くの国際会議やワークショップへの参加を通して、パートナーとの交流を深めています。 2008年4月7-10日に開催された第4回海洋・沿岸・島嶼世界会議(70カ国から400名以上参加)でNOWPAPの活動が発表されました。NOWPAPはPEMSEAなどの関心あるパートナーから統合沿岸河川域管理(ICARM)についての彼らの経験を共有させてもらうことに努めており、好意的な反応を得ています。 4月23-25日に開催された2008国際海岸クリーンアップ(ICC)会議では、NOWPAPの海洋ごみ活動や今後の計画が、アメリカや世界各国のICC国内コーディネーターを含む60名の出席者に紹介されました。参加者には海洋ごみに関するNOWPAP刊行物が配布されました。ICC創始者で提唱者であるオーシャンコンサーバシーは、2008年9月にNOWPAPが計画している、地域でのICCキャンペーンをさらに促進させるためのトレーニングワークショップへの参加に意欲を示しました。 2008年5月1-3日に開催されたUNEP/IOCテクニカルワーキンググループ(TWG)会合で、海洋ごみモニタリングについてのNOWPAPの取り組みが発表されました。TWGメンバーはUNEP/IOC海洋ごみの調査とモニタリングに関する運用ガイドラインの原案について話し合いました。

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2005年にNOWPAPが海洋ごみ活動を始めてから、この世界的問題への取り組みへの努力が次々と強化され、地域外で注目されるようになりました。オーシャンコンサーバンシー(Ocean Conservancy)から最近発行された2007年国際海岸クリーンアップ(ICC)レポート(2007 International Coastal Cleanup (ICC) report)では、韓国と日本からのデータを反映するとともに、中国とロシア(最近ICCキャンペーンに参加)の上海やウラジオストクでのこの国際的な取り組みへの参加を称賛しています。このリポートでは次のように書かれています。「2007年はICCの取り組みに中国が参加した2年目でした。ロシアにとっても2003年以降クリーンアップに参加した初めての年でした。2007年ロシアと中国でのICCイベントは、国連環境計画(UNEP)北西太平洋行動計画(NOWPAP)の努力によるものでした。NOWPAPの支援により、クリーンアップキャンペーンは2008-2009年、そしてそれ以降も地域で続けられるでしょう。」

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