国際環境技術センターのビジョンは、全体的な廃棄物管理に焦点を当て、環境課題に対する持続可能な解決策を実施することです。 IETCは、このビジョンを実現するために、各国政府および地方政府に技術的および助言的なサポートを提供し、環境上適切な戦略とアプローチの実施を強化しています。
IETCは、気候変動の影響を軽減し、回復力を高め、雇用を創出し、人間の幸福を改善するために、革新的な廃棄物防止および廃棄物管理の方法と技術を使用した国内実証プロジェクトも実施しています。 IETCは、政府に加えて、学界、市民社会、民間部門とも連携しています。 世界中で学習の機会を提供するとともに、一般向けのアウトリーチ活動、専門家グループ、および政策対話を組織しています。幅広いパートナーと協力し、関連する多国間環境協定に沿って、IETCの使命は、全体的な廃棄物管理に焦点を当てた環境に優しい技術の卓越したグローバルセンターとして機能することです。
ミッションに沿って、IETCは、電気電子廃棄物 (E-Waste) を含む廃棄物の健全な管理に向けた戦略とポリシーを開発するために、国家および地方政府と利害関係者を支援するためのさまざまな努力を行ってきました。
E-Wasteに関するこれまでの主要な成果物はこちら (英語):
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E-Waste Volume III: WEEE/E-waste “Take Back System”, 2012
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Compendium of Technologies for the Recovery of Materials from WEEE/E-Waste: Final Report, 2016
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Regional Waste Management Outlooks
IETCは現在、以下のE-Wasteに関連した取り組みを行っています。
E-waste in 2050
IETCは、E-Wasteの流れにおける先見性を評価し、2050年以降に発生し得る電気電子廃棄物の課題に特に焦点を当てた、ビジョナリーペーパーを国連大学と協力して作成しています。
ビジョナリーペーパーは、E-Wasteの課題に関する議論を提起しながら、現在進行形で利用可能な資料や情報を網羅、将来を見据えたシナリオを開発したうえで政策立案者への提言を行っており、広域かつ高レベルな影響を生み出す様々なアプローチをとっています。
国内政策支援
IETCは、スリランカでのE-Waste管理のための行動指向の政策開発を支援する活動を開始しました。 スリランカは現在、国家廃棄物政策を改正中で、その過程において、電子廃棄物に関するサブセクター政策を策定することが合意されました。IETCは、この機会を利用して、E-Waste管理に関する行動指向の政策を策定することにより、スリランカ政府による国内の電気電子廃棄物管理の強化を支援しています。このサブセクター政策は、制度的側面、持続可能な資金調達メカニズム、インフラストラクチャー、健康と環境、性別、利害関係者を含む問題をカバーします。
責任ある、環境上適正な電気電子廃棄物管理に向けて、電気および電子機器の生産者、流通業者、および消費者が関わる生産者責任の拡大に特に焦点を当てます。
国際的ネットワークへの参加
IETCは、米国環境保護庁 (US-EPA) が主導する国際電気電子廃棄物管理ネットワークに積極的に参加しています。 このネットワークにより、世界中の研究者や実務担当者がE-Waste管理に関する情報とベストプラクティスを交換できます。 また、国際協力機構(JICA)が主催する研修制度をもって、E-Waste管理に関する専門知識と知識を提供し、バーゼル条約の下で電子廃棄物に関する専門家グループにも参加しています。
お問い合わせはこちらまで:
Daniel Ternald
Daniel.Ternald[at]un.org